2013年12月3日火曜日

両津「なんで私が羽生蛇村に異動なんですか!!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/02(月) 23:50:24.43 ID:vaRe8tLj0
部長「やかましい!文句を言うな!上からの直々の指示だ、しっかり勤めて来い」

両津「ううっ……なんであんなド田舎もいいところにこの私が……)」

部長「ひとまずこの夏の間ということだったが……なんならずっと居てくれても構わんぞ」

両津「そんな……ぶ、部長~!!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/02(月) 23:55:41.03 ID:vaRe8tLj0
両津「最寄りの駅から交番まで山を登らにゃならんなんて本格的にド田舎じゃないか(ゲッソリ」

両津「中川はわしと自転車だけ麓まで運んでさっさと帰ったし……寂しくて死んだら化けて出てやるぞ……」

両津「しかしこんな何人も住んでないような集落に交番が必要なのか?これこそ税金の無駄遣いじゃないのか」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/02(月) 23:59:26.01 ID:vaRe8tLj0
両津「ちっ……しかも日も暮れてきたし早いところ交番を見つけないとどうにもならんな」

両津「しかしこんな適当な地図だけを頼りにしろなんて酷過ぎるぞ!!」

両津「警察官が交番の位置が分からんなんて笑い話にもならん……」



パァン!!

両津「!?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:02:13.03 ID:KGXSFKDo0
両津「今のは……銃声!? 何事だ一体!!」

須田「はぁっ……はぁっ……!!」タッタッタッ

両津「おいそこのキサマ! 何だ今の銃声は!!」

須田「う、うわっ!こっちにも!!」ダッ

両津「待て!!」グイッ

須田「ぎゃあああ!!」

両津「何があった!言えっ!!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:06:52.06 ID:KGXSFKDo0
両津「心配するな、わしは警官だ。どうした、何があった?」

須田「心配するなって……今もお巡りさんに襲われて……それで……」

両津「なに?」

須田「俺……はぁっ……(何かよく分からない儀式みたいなの)見てたら……!見つかって……!! そしたらいきなりっ……!」

両津「そうかそうか、よく分かった」


両津「覗きか何かの現行犯だな、取り敢えず話は交番で聞く」カチャッ

須田「なんでっ!!」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:09:40.84 ID:KGXSFKDo0
両津「こんなド田舎じゃおげれつ本の一つも買えなくて性欲を持て余す気持ちも分からんでもないが覗きは駄目だぞ覗きは」

須田「だから違うって!! 俺はこの村の住人じゃ……」

両津「こりゃ駄目だ、興奮していて話にならん……」

須田「ああもう!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:14:21.94 ID:KGXSFKDo0
石田「……」

須田「あ、あいつ!」

両津「警官に向かって「あいつ」はないだろ」ギュウッ

須田「あいてててて!!」

両津「おーい、覗きの犯人は確保したぞ!!」

石田「……」

両津「わしは葛飾区亀有公園前派出所から移動になった両津勘吉巡査だ、まあ今日からよろしく頼むよ」

石田「……」



石田「……了解、射殺します……」

両津「……なに?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:17:30.44 ID:KGXSFKDo0
パァン!

両津「!?」

須田「うわあああああっ!!!」

両津「ちょっと待て!! 幾ら何でもそれはやり過ぎ……」

石田「……」パァン!パァン!

両津「ぎょええええっ!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:20:41.31 ID:KGXSFKDo0
パァン!パァン!

両津「なんなんだこの村は! あんなトリガーハッピーが警官でいいのか!!」

須田「だからあのお巡りさんは普通じゃないんだって!!」

両津「公務員をあそこまで怒らせるとは……もしやキサマ覗きだけじゃなく……」カチリ

須田「なんでこの村のお巡りさんは話の通じない人ばっかりなんだ!!」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:25:52.20 ID:KGXSFKDo0
両津「待て!石田巡査!!この少年がどんな非道な行いをしたかは知らんがひとまず交番で話だけでも聞いてやろう!!」

石田「……」

石田「おとなしく……出て……来なさい……」

両津「駄目だ……まったく話が通じない……。余りに楽しみが無さ過ぎて仕事中にヤバイ薬でもキメてんじゃないのか、あいつ」

須田「なんでもいいからなんとかしてくれぇ!!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:29:58.06 ID:KGXSFKDo0
両津「ちっ……少し手荒くなるぞ!」

石田「……!」パァンパァン!

両津「でええぇぇぇぇぇい!!!」ゲシッ!

石田「……」バタッ


両津「ふぅ、手間取らせやがって……むっ、こいつ職務中に飲酒していたな!」プゥーン

両津「神聖な職場で酒を呑むとはけしからん、他にも隠していたら私が全て没収してやろう」

須田「帰りたい……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:33:10.80 ID:KGXSFKDo0
両津「しかし今から下山するのは危険だぞ。天気予報によるもそろそろ降り出すらしいしな」

須田「でも……」

両津「この辺りに交番があるはずだ、今日はそこに泊まっていけ」

須田「……はい」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:35:10.91 ID:KGXSFKDo0
羽生蛇村交番

須田「降ってきましたね……」

両津「そうだな……まあとりあえず飲め、茶だ」ズズッ

須田「いただきます……」

両津「それでキサマの取り調べに入るわけだが……」

須田「だから違うって言ってるじゃないですか!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:38:33.36 ID:KGXSFKDo0
両津「すると何か?貴様はそのオカルトサイトを見てわざわざこの村までやってきたと」

須田「はい、でも村の人達……なんだかそっけなくて……どうしようか迷ってるうちに変な儀式みたいなのをやってるのを見つけて……」

須田「そしたらなんだか気付かれちゃって、俺、気が動転して走り出したんです。そしたらあのお巡りさんに……」

両津「こんな田舎には独特の宗教とまでは言わなくても言い伝えなんかはよくあるしな」ズズーッ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:41:57.55 ID:KGXSFKDo0
両津「事情は分かった、朝になれば中川か本田辺りを呼んで迎えに……」チラッ

両津「携帯が圏外だと……何処まで田舎なんだ……」

石田「……う、ううっ……」

須田「ひっ!」

両津「む、起きたか」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:45:49.25 ID:KGXSFKDo0
石田「ここは……?あ、あなたは……?」

両津「まったく、仕事中にどれだけ飲んどるんだ……」ドンビキ

両津「わしは両津勘吉、ここの交番に異動になった警官だ。こっちのは……ええと……」

須田「須田です。須田恭也って言います」

両津「だそうだ。さっきあんたが銃を乱射しながら追い回してたんだが……まったく覚えとらんのか?」

石田「私が……?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/12/03(火) 00:51:54.15 ID:KGXSFKDo0
石田「……分からない……まるで……覚えてないんです……あのサイレンが聞こえた辺りから……」

両津「サイレン?なんのことだ?」

石田「……あなた達には聞こえないんですか?」

両津「(おい……やっぱりこいつヤバイ薬キメてるかも知れんな……)」ボソボソ

須田「(だからさっきからまともじゃないって言ってるじゃないですか!)ボソボソ」

石田「……あ……ああ……」

両津「おい……石田巡査……?」

石田「また聞こえてくる……!」ブルブル

石田「……サイレンが!!」

羽生蛇村 8/3 00:00:00


元スレ:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1385995824/

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